第48回通常総会懇親会 会長挨拶

全国建設業協同組合連合会、全建協連の懇親会の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。今日は、佐藤信秋、足立敏之両先生にご出席賜り、国土交通省からは清水真人国土交通大臣政務官をはじめ幹部の皆さん、そして組合に関係する皆さんにお集まりいただき、総会から懇親会までフルスペックで開催できますこと先ずもって厚く御礼申し上げます。先ほど第48回の総会も慎重審議の中、無事終了いたしました。新型コロナの取り扱いも変わり、新たな気持ちで頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
年度末に制度設計がいくつか変わりだしましたが、中でも「設計労務単価」が11年連続で引き上げられたのは大きな動きでした。特に2024年問題・「長時間労働の上限規制」を控えて、休日などの在り方を踏まえた結果が、「コストとしてどう反映してくるのか」気になるところでしたが、最初のハードルを越えてきたというのが実感です。技能者の「賃上げ5%」を目指した建設関連4団体の動きと連動し、これから3年間で物価高騰分を含めて15%以上の引き上げを目指して進んでいかなければなりませんが、現場で働く人たちの処遇改善に向かう動きが、より確実なものになってくることを期待しているところであります。
建設産業を取り巻く団体は沢山ありますが、各地の建設業協会との距離を測り続けることによって組合ならではの役割がより一層明確に見えてきます。「総合補償制度・生命共済制度・共同購買事業・教育研修事業」など従来からの全建協連の事業の取り組みに加えて、昨年度は、3年ぶりに若い人たちに建設業のことを考えてもらう「建設業で働く女性のためのユニフォームデザインプロジェクト」を開催することが出来ました。「お洒落なデザインと女性」といったコンセプトを埋め込んだコンテストでした。今月から、入選作品を着た学生さんがモデルのポスターを全国各地の学校などに配りだしたところです。
今年は業界団体にとって「働き方改革」に向けた本気度が試される年度となりそうです。業務の効率化の研修や「建設キャリアアップ制度」促進事業の拡充など組合ならではの地道な活動が展開できればと思っています。今日はご来賓の皆さんのご挨拶を頂戴した中でこの会が充実した懇親会になることをご期待申し上げて冒頭の開会の挨拶に代えます。よろしくお願いいたします。
令和5年5月16日
全国建設業協同組合連合会
会 長 青 柳 剛